発想の自由度

Games of chance and strategyという授業を受けている。ゲーム理論とか確率の授業で、一応MBAなので、じゃーそれが実世界にどんなインプリケーションがあるか考えましょう、という感じで進む。とは言え、やっぱりゲーム理論&確率だ。

先日は、Ultimatum Game(日本語では「最後通牒ゲーム」と言うそう)を扱った。

ゲームの内容は簡単で、ここに100ドルあり、これをAとBの2人で分割する。分割する金額を決める権利はAにあり、いくらかをBにあげると提示する。(0ドルでも良い)Bはこの金額を見て、受け入れるか拒否するかを決める。Bが受け入れた場合のみ2人は分割後の金額を手に入れる事ができ、Bが拒否すると2人ともお金はもらえない。

実験をすると、7:3より不公平な比率だとBがacceptする事はほとんどなくなるそう。一方、冒頭の金額が100億円とか途方も無い金額だと、いくら比率が悪くて9:1だとしても、10億もらえるなら、まー、受け入れちゃうわな。という事で、絶対額も効いてくる。実際、著しく貧しい国で実験をした例もあるそう。

さて、理論的にはBはたとえ1セントでももらえるなら、効用が正だからacceptするはず。授業のオープニングは「Bはどんな行動を取るの?正しい答えはどこだ?」という所から始まった。日本のギチギチ受験をくぐり抜けた私は「期待値が正だから常にacceptすれば」というクリーンな答えを持って臨む。

ところが授業が始まると
「いや1億円もらえたら相手がいくら持ってこうとacceptするはずだ」
「相手の顔が見えてたら気にくわない」
「そもそも、相手がいくらか持ってく事って分かってるんだっけ?」
「大体、Aが99%をオファーすればいいだろ。1セント以上もらえて嬉しいのはAも同じなんだから」と
みんな言いたい放題。

一体どうなる事かと思いきや、この混沌とした議論の中から、被験者の性差や社会的地位、オファーの絶対額、完全情報か否か、など、実験をする際の重要なエッセンスが浮かび上がってくる。

こういう時に、クリーンでツマラナイ答えしか出せないと弱いなぁ。
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by chocolamint | 2010-09-19 07:44 | HBS


ハーバードビジネススクールMBA、ボストン生活あれこれ


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