試験が4つ終わり

1学期の5科目中、4科目分の試験が終わった。月曜日のマーケティングで1学期は全て終わり。マーケティングの試験はネット経由でどこからでも受けて良いという事で、既に帰省する人もおり、キャンパスは閑散としてきている。

1学期の授業はこんな感じ。

◆TOM

テクノロジーアンドオペレーションズマネージメントの授業。TOMって略称はどうなの。(本当に「とむ」と発音する)

シンガポール出身の教授が本当にいい人で、みんな大好きだった。私が始めて発言した日にはメールをくれた。教授のお母さんが亡くなった時にクラスみんなで弔慰金(?)を渡した時も、クラスのメーリングリスト宛ではなく1人1人にお礼のメールをくれた。授業の最後は必ず”you guys did a great job!"で終わった。

そんな教授からの最大のtake awayは"your reputation goes a long way"

授業の中身はというと、常に"customer promise"を意識しなさいとのこと。それをサプライチェーンやらライン工場やら、色んな角度から見ていく。ラインのデザイン1つで生産性も品質も変わってしまう。数字も多く、なかなかとっつきやすい授業だった。

◆FRC

会計の授業。

FRCの教授、若いインド人でかなり押しが強い。生徒が少しでも弱い議論をすると、「こういう場合はどう考えるんだ!?」と切り込まれ、脆くも崩れ去る事多し。しかも、生徒の言った事をオウム返しする癖があるので、間違ったんじゃないか?とギョッとする。

そんな教授が最後の授業で印象的な事を言っていた。

どの教授にもコースの内容に沿った口癖というか、コースの主題となる命題があるのだが、FRCの場合は"What is the economics behind this business?" "What are the incentives?" "How do you measure performance?"だった。

これはHBSにもあてはめられるそうだ。

「HBSはただのマネジメントスクールではない。リーダーシップを教える学校だ。

このキャンパスに初めて来た時、何を思っただろうか。おそらくこの2つのどちらかだろう。1つは、校舎が綺麗で、設備は充実していて、こんな所で勉強できるなんて幸せだという事。もう1つは、こんなハイコストでサステイナブルじゃない場所、現実離れし過ぎじゃないか、という事。これには意図がある。この場所は、君達が維持して行くんだという使命を理解してもらうために設計されている。

君達の教育にかかる費用は、学費だけではとてもまかない切れない。学費の大体4倍はかかっている。それでもこの場が維持できているのは、卒業したリーダー達が20年後に、新しいリーダーを育てようと寄付をしてくれるからだ。

HBSで教えているのは、代々受け継がれるリーダーシップだ。だからこそ何十年にも渡ってこのモデルが維持できている。もし私達の教育方針が間違っていたとするなら、20年後にこのモデルは崩壊するだろう。私達は、自分達の教育方針を妥協しないため、あえてこのモデルを採用している。」

後半になればなるほど、「粉飾決算で牢屋に入れられた経営者はどうすれば良かったんだ?」みたいなフワフワしたケースが多く、みんなで議論するも結論が出ない事多し。考えるネタが出来て面白かった。

一方、テクニカルな部分で覚える事も多く、試験前に一番みんながヒーヒー言ってたのはFRCだと思う。試験中、教授が教室に入ってきて「授業を受ける時のようにリラックスしろ!」と言っていたが笑えない。また、フワフワした教材については、ある程度take awayなりフレームワークなりを考えておかないと、何を学んだか分からず、試験勉強がしにくい面も。「こんな問題があります」だけじゃあ試験は書けないのだ。

◆FIN1

ファイナンスその1。という事は、2も来学期あります。

HBSに来る前、色んな人に脅されたのは「ファイナンスを知ってるか、英語ができるか、どちらか無いと厳しい」との事。そんなにファイナンス厳しいのかね。とビクビクしながら初授業を受けたのを覚えている。

さてと、FIN1の教授はイギリス人。もちろん、イギリスなまり。しかも声が小さく、マイクをつけて授業をするが、それでも全く聞こえない。しかも喋る度にホワンホワンと軽いハウリング。ゲインを下げてボリュームを上げてくれ。もう1発目の授業で、あーこれはダメだ。ただでさえファイナンス知らないのに、教授が何言ってるかすら聞き取れない。FIN1は落とした。と絶望した。

ところが、この教授、生徒の理解度にとても気を配ってくれる。DCFをやる際は、売上からキャッシュフローに至るまで、1つ1つの数字を違う生徒に当ててゆっくり進める。多少間違った所で「細かい数字は気にしなくて良い。色んな方法があるんだから、考え方の流れが合ってれば良い。」とのこと。ある生徒が"this is where I screwed up"と言った時は"let's not say you screwed up, let's say you did it differently"というわけで、基本の概念を丁寧に教えてくれた。みんな口々に"she's growing on me"と言っていた。

また、「皆の注目を集めるのは好きではない」と言う割りに、イングリッシュジョークをやたら飛ばすのである。ポートフォリオを増やしてefficient frontierが左に出っ張る事を「スパゲティを食べる(混ぜこぜにする)とお腹が出てくる」と言ってみたり、「トッテナムが新しいスタジアムを建設したからって、アーセナル並の集客があるわけないでしょう」と言う私に「勝つのはボーナスみたいなもので、トッテナムファンは試合が見れれば良いんですよ。」と言ったり、何かと小ネタを挟んでいた。きっとここらへんにも彼女の人気の秘密があるに違いない。


LEADとMKTは次回。。。
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by chocolamint | 2009-12-20 07:17 | HBS


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