カテゴリ:HBS( 48 )

終幕

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日本でiPhone4Sを契約したのを機に、この日記もそろそろ蹴りをつけなければならない。

忘れる前に、学んだ事を書き記しておかなければ。

◆◆◆

留学して、当然のごとく、旅行をしまくった。そこで学んだのは、世界のどこに行ってもそこに住む人々の生活があって、有機的な仕組みができていて、そこでhappyに暮らしている人がいるという事。要するに、世界のどこでも住めるなーという事であった。

日本から出た時は、きっと留学で渡米するのはテンポラリーな物で、いつか日本に帰ると思っていた。例えば、日本の携帯は一番安いプランにして契約を続けるとか、そういう所に当然のごとく日本に戻るものだという意識が表れていた。

元々日本への帰属意識が弱く、嫌いな所が多々あったのも手伝い、今は割とニュートラルな気分でいる。日本のご飯は、フレンチやイタリアン等の洋食も含めて、世界で一番美味い。そんな事を本気で思っていた頃もあったけど、素材も湿気も違うので、あながちそうでもない。

プロセス超重視な事もあって、日本はとにかく高コスト社会だ。留学前は社費だったのだが、生活用品の一覧から、セットアップ術から、何から何まで会社にマニュアルがあって面倒をみようとしてくれる。そういう物を捨てらるとどれだけ楽になることか。炊飯器なんかいらないから、米が食べたくなったらStaubの鍋で炊けば良い。アメリカの包丁が切れにくいからと言って、わざわざ文化包丁なんか持ち歩かなくたって良い。色んな物を切り捨てると、スーツケース2個で世界中のどこへでもすぐに引っ越せる。心理的、物理的に手に入れたフットワークの軽さは重要なアセットだ。今の世の中、インターネットへのアクセスさえあれば、後は行ってしまえば何とかなる。

◆◆◆

インターネットを始めた十何年前に思った事の1つに、「人の感覚は割とユニバーサルなんだな」というのがあった。要するに、バイト代を貯めてギターを買っちゃったから、写真を撮ってネットに乗っけちゃおー!とか思ってると、同じ事をしてる人が既に何百人といる。根源的な欲求で人々が共通して持つ物は多いようだ。

そういう意味で、HBSに来るような偉い人の話を聞いていても、「なるほど、あの感覚か」と感じる事が多々あった。「本当に好きな事をしてると仕事みたいに感じなくなる」みたいな事でも、私は職場では感じた事がないが、学生の頃にしていたスモールビジネスでは毎日が楽しくて仕方なかった、きっとそういう事なんだろうと思う。レベル感が違うのはさておき、同じ感覚を味わった事がある事は、今後の指標になるという意味で重要だし、ある意味幸運な事だと思う。そういう、わずかに感じた小さい感覚をappreciateする事が重要。

◆◆◆

この世では、どんなに狭くてtrivialに見える世界/組織でも、人々の意識の集合体である以上、階層が存在する。そして、それを取り巻く人々のアジェンダが存在する。ニワトリと卵だけど。

社会的なインセンティブが人の言動に与える影響は絶大で、傍から見てると腹立たしい程くだらなく見えたりするけど、自分もその中に入ると自由には振る舞えないので人の事は言えず。

HBSのクラスでの一番のtake awayは、このアジェンダ、インセンティブを理解する事だったように感じる。テクニカルな事は教科書でも読んで覚えれば良いけど、人の気持ちとか、状況の緊迫感とか、現場で遭遇する細かい問題とか、そこらへんの感覚は体験しないと、体験した気分にはなれない。トートロジーだけど。

で、体験した気分になれない内は、平気で「仕事でしょ?お金もらってるプロなんだからやって当然でしょ」とか言っちゃう。現場に入ると、2時間に1回客に怒鳴られ、みんなの士気が落ち、体調を崩して人がバタバタと倒れ、電話が鳴るのをビクビクする事くらい一瞬で分かるのに。

別に、色んな人の気持ちが分かるようになったとは言わないけど、世界中の人々と出会って、毎日話を聞いて、その人たちが取った行動を学んだ事。それに併せ、自分の中に蓄積してきた小さい感覚を何とか紡ぎながら「きっとこんな状況で、こんな気持ちだったんじゃないだろうか」と想像する事は有益だったと思う。HBSがケースオンリーな事、また、意思決定を重要視している事は、ここらへんに寄与している気がする。

◆◆◆

人々のアジェンダを感じ取る事と並んで、重要と感じたのがコンテクスト。

英語力は2年間で少しは回復したものの、単語力とか発音とか、そこらへんの伸びは微々たるものだ。それより何より英語力に寄与したのがコンテクスト。アメリカ人が集まり出すと勝手にフリートークをし始めるとか、そういう些細な事から始まる。

アメリカにいると、道端で知らない人に声をかけても変な顔されないとか、電車の中で席を譲って断られても恥ずかしそうにしなくて良いとか、レストランのウェイトレスとスモールトークを始めても別にナンパじゃないとか、観光地で写真撮りたいから「そこちょっとどいてよ」と言っても嫌な顔されないとか。そういうのは現場にいないと身に付かないし、また、現場を離れると急速に失ってしまう。日本に来た直後の今、一番恐れているのが、このコンテクストを失う事。それから、余計なコンテクストが身に付いてしまう事。

別に、このコンテクスト、英語力に限った話ではない。

いくつかの禁止事項だけ定めてあとは自由にやれという国と、とりあえず全部禁止しておいて、何か新しい事やっていいですか?という時は審査しまくって、例外中の例外まで持ち出して「こんな事態になったら誰がどう対処するんだ!」と怒りだす人がいて、色んな人の意見聞きまくって、やっと千三つくらいで「やっていいですよ」となる国とでは、起業化の数云々以前に、あからさまに人々のマインドと行動が違う。

そういうコンテクストを多少でも感じて、身に付けられたのは、恵まれていると思うし、それを失うのは何よりの恐怖である。

◆◆◆

留学中の自由で、制約のない状態では、それまで出なかった生活スタイルとか優先順位付けとか欲求が出る気がする。

留学中は、終わりが近付くにつれて、加速度的に色んな場所に行った。世界を1周する内に、色んな場所に行って色んな人と出会って、見分を広めていると、自分が欲しい自由がどんな物か分かってくる。

多くの人が言う所の日々の生活に戻り、そこで定義された階層と価値基準の中にいると急速に自分の欲求を忘れがちだけど、人の性格まではそうそう簡単には変わらない事は忘れないようにしたい。

そういう意味で、日本の人口の内の9千万人くらいに「そりゃあまりに自分勝手だろ」と言われても、別に世界の残り数十億人が同じ事を言うとは全く思わない。と同時に、別に他人の価値観に同化しなくても良いけど、自分と違う存在を認める努力すらしないのは幼稚。孔子の頃から言われてるのに、全く実行できてない。それがどれだけバリューを破壊しているか、思い知るべき。

◆◆◆

日本に戻り、やった事は2つ。

ZipcarとiPhoneの解約。バンカメの口座はiTunesに紐づいてるのでキープ。

これをして、本当にアメリカとのコネクションが切れてしまった気がした。情報さえあれば何とでもなるので、iPhoneがあると空港についてすぐに観光地でも調べて、活動開始できる。Zipcarがあれば、大都市ならいつでも車を借りてどこへでも行ける。この2つは留学生活の自由の象徴だったのだ。

2年間は濃かった気がする。質的な変化が大きかった。

期待値は、自分が予測し得る範囲でしか設定しようが無いけど、実際に起きる事は想定外な事ばかりだった。それらのインパクトを受け止め、いちいちあれこれと考え、その結果自分に起きた外的、内的な変化は、これだけ劇的に環境を変化させないと起こり得なかったと思う。

そういう意味で、HBSで、それと留学を通じて出会った人全員、それからAldrichとかSpanglerとかOWAとかローガン空港とかの色んな「場」、数々のイベントとか事件とかディナー会とかパーティーとか、全てに感謝したい。



次回は・・・?
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by chocolamint | 2011-10-22 21:14 | HBS

Jamie Dimon

本日のケースはJamie DimonとBank Oneのターンアラウンドのケース。彼の手法が素晴らしいのは周知の事実であって、Wikipediaやそこらへんの本に書いてあるからさておき。今日の授業は非常にユニークだった。というのも、Jamie Dimonの娘のJuliaがクラスにいるから。ゲストではなくて、私達と同じクラスの学生として。

Jamie Dimonは多忙で来れなかったようなので、授業の終わりには過去の授業のビデオを流した。Q&Aで、家族との時間はどう作るのか、という質問にこんな答え。

「家族との時間を後回しにしていたらそんな時間は絶対に作れない。仕事と同じようにスケジュール化し、絶対にその時間は空ける事だ。そして家族のために時間を作る時は、quality timeを作るようにしている。」

授業中はずっと黙ってたJulia、教授に「こんな上手い事言ってるけど実態はどうなの?」と問われ。

「本当にこの通り。全てスケジュール化され、しかも『週に4回は家でディナーを食べる事』という契約書まで書かされた。週末もほとんど家にいて、忙しい時は6時に起きて4時間仕事をし、私達が起きる10時以降は完全フリーにしていた。teenagerの私達にとっては最悪だったけど。」


Quality timeとは何だろうか。その場にいればいいだけの話だろうか。

私の場合、夏のインターンは超激務だったが、夕方だろうと夜中だろうと時間が空くとすかさず抜け出してサッと遊んでオフィスに戻った。そうやって無理やり作った時間はquality timeなのだろうか。


同じ空間にいるがために同じ行動をする事と、時間を共有する事は、傍から見ると同じに見えて、実態は完全に別物だと思う。一度遠くを見たら近くには戻れないように、時間や体験を共有した時の感動を覚えると、惰性で過ごすためだけに人生の時間を使うのが非常に無駄に思えてくる。

私はどれだけquality timeを作ってきたのだろうか?せめてこれから作れるのであろうか。教授は付け加えて「家族を大切にすること、子供を育てる事が何よりも重要。是非quality timeを与えて欲しい。」と言っていた。私と時間を共有してくれる、ちょこらやみんと達は、私と同じようにquality timeを過ごせたと思ってくれたのだろうか。これからも遠くを見ていたいと願うばかり。
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by chocolamint | 2010-12-09 15:01 | HBS

H meets W

ビジネスリーダーは他校の学生とも交流しなければ。

とゆーわけで色んな学校を行脚中。

まずは韓国人夫妻のディナー会にお呼ばれ。a0128292_14532291.jpg


ビビンバ会。超美味い!モヤシやほうれん草の和え物、作ったのかと思ったらH-Martで買ってきたそう。それならボストンにもあるし作ってみよかな。
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Wii大会!?MBAの必須科目。
しばらくやってないので思った結果が出せずフラストレーション。
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場所は変わってとあるバー。からい鳥を食べに行く。
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2件目
ビールがうまい!素晴らしい品揃え。
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さらに激辛。
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お口直しにベルジャンポテト。ただのフレンチフライとどう違うの。
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胃が荒れまくった翌日はキッシュでブランチ。
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交流というか食べ歩き…?
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by chocolamint | 2010-12-08 14:56 | HBS

院生ライフ

MBAと言っても院生なので、それなりに院生らしい催し物もあり。ペーパーがその1つ。やりようによっては、LABに篭って理系っぽい研究もできたりする。

葉がすっかり散ったキャンパス内を歩き回り、教授達とミーティング。あーやっぱりHBSは大変だったんだなーと1年前の今頃のような気分になる。寒くなると気分の浮き沈みが激しい。

チャールスリバーを渡る度に見える美しいキャンパスを見て、ここで勉強できる事に感謝しつつ、やる気を最充填。最近はLA Burdickのホットチョコレートがお気に入り。散歩ついでにたまに行って買って帰る。

サマータイムが終わったボストンは日の落ちるのが早く、5時にもなれば真っ暗。夕焼けが素敵な季節。

この空は東海岸中つながっているらしい。
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Baker Libraryから出たところ。
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by chocolamint | 2010-12-01 09:06 | HBS

Retreat Episode 3

最早何回目から分からないSection retreat!!! わざわざ寒い時期にボロイ小屋に泊まりに行くのは相変わらず意味不明だが、日本の意味不明な宴会みたいなものかとそろそろ割り切り出す頃。

割り切った所で車を借りて出発。やっぱり遠出の運転前はテンションが上がる。スピードも上がって同乗者に注意される。こんな真っ暗で誰も通らないハイウェイでも取り締まりしてるのかね。着いたのはケープコッドの森の中。かわいいコテージがいくつも並ぶ。私の車に乗った4人は全員1泊だけなので、なぜかベッド2つの部屋に押し込められ…キングサイズだから、まーいっか。

1日目。ディナーとクイズ大会。
一番乗りなのでツマミ食い。
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HBS生を70人も集めると、誰も話を聞かないのでクイズ大会はてんやわんや。積みあがるグラス達。
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大紛糾のクイズ大会のせいで、終わった頃にはもう深夜。どっかのテレビ局のクイズ番組みたいだ。みんな疲れたのでコテージに帰る。

私は1人で天体観測。ルームメイトに"Gentlemen! I'll be back before morning"とだけ言い残し外出。毛布と枕を抱えて車に乗り、星を眺める。外は激寒だけど、割と快適。

天体観測は6時に終了。オリオン座と北斗七星が見えた。街灯のせいでカシオペヤは見当たらず。


◆◆◆ Day2 ◆◆◆

さーて寝よう…と思ったのも束の間。3時間後にドアベルがなる。セクションメイトの破天荒超元気娘のFだ。

「朝ごはん作るから買出し行くわよ!!!」

んだよ、こっちはねみーんだよ、とか思ったが、車を出す約束した気もするのですぐ仕度して買出し。森の中なのにShawsがあったのでベーコン、卵、ソーセージ、ありきたりなアメリカンブレックファストの材料を買い込み。

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ベーコンとソーセージを焼き過ぎて、部屋の中に煙が充満。それでも70ドルで30人分の朝食ができてFは大満足の様子。
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昼間はリゾート周辺を自転車で探索。
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と言っても、ケープコッドの先端まで行く一本道をひたすら走る。
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片道15マイルもあり、しかも景色が余り変わらないので途中で脱落。引き返してホットチョコレートを飲み帰る。この店、Frozen Hot Chocolateなるものがあり、冷たいんだか暖かいんだか分からず。
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夜はいつものDinner+Skydeck。最近、スミノフアイスの一気飲みが流行ってるらしいね。
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ディナー後は眠い目をこすりボストンまでドライブ。学校でみんなを降ろしてからレンタカー屋に行こうとしたら、「みんなで歩くぞ!」という事になり、夜中のWestern Avenueをてくてく帰宅。お疲れ様でした。
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by chocolamint | 2010-11-04 09:13 | 未分類

続インタビュー

シカゴに呼び出され、ひとっとび。社会勉強のつもりで。朝早ーーーい飛行機でシカゴ入り。そこからLoopまでタクシー。フライト+タクシーのコンボで着く頃には酔い気味。コーラを飲んで気分を落ち着ける。

受けたインダストリーは少人数ファームが多いせいか、会社とのフィットを感を見るためインタビューの数が多し。今日も6人と合った。ランチまでセッティングされてる。やはり英語インタビューはややきつめ。最近ちゃんと喋ってなかったからなー。と反省。テクニカルクエスチョンが無くて一安心、してる場合ではない。

数時間ぶっ続けインタビューでヘトヘト。帰りのフライトまで時間あるしなー。せっかく来たしなー。けど土地勘無いしなー。と迷った挙句、Google mapで色々検索しながら現代アート巡り。

フラミンゴ。ずいぶんと赤いフラミンゴ。
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シャガールの四季。この馬がいかにもシャガールちっく。
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シアーズタワー。アメリカで一番高いらしい(ランドマークよりずっと高い)のだが、周りにビルが多いせいか、余り実感できず。
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ビルも見れて大満足。あっという間のインタビューツアー。


。。。


シカゴの街を歩きながら、数ヶ月前の自分はヘロヘロインタビュー後の空き時間に散歩して回るようなバイタリティーがあっただろうか?と自問。バイタリティーと言っても、体力的というよりは精神的なものだ。

非常に幸運な事に、「計画された偶発性」を経験した事が何回かある。ところが振り返ってみると、何らかの行動を起こしていたせいで、当の本人には必然性が非常に高かったように思える。(数打ちゃ当たる側面もあるんだろうなーと理解)精神的なバイタリティーを発揮するのとさぼってると、途端につまらない人間になっていくんじゃないだろうか。と反省。

この世で一番輝いてる人は 努力してるって教えてくれたね。
http://www.youtube.com/watch?v=dJIH_nozQeE
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by chocolamint | 2010-10-29 13:27 | HBS

ビールとターンアラウンド。

同級生がケースも読まずにビールを飲んでいると言うので、私も負けじと黒ビールをあけてみた。昔よく通っていたレストランを思い出し、ウェブサイトを見てみる。小さい店ながら、すごく儲かっているようで、いつでも混んでいた。私が学生の頃から多角化し、和食レストランやサンドイッチ屋やデリバリーなどを開始していた。

求人情報を見ていると、HBSでアントレやターンアラウンドを学んでいるせいか、「この規模のビジネスなら、経営できるかも」という錯覚すら覚える。


ところが、今日のターンアラウンドの授業で、先生がこんな事を言っていた。

HBSはGeneral Managementを教える学校だ。ところが、General Management perspectiveを身に付ける事と、実際のGeneral Management roleとは別物だ。HBSを卒業し、時間が経てば経つほど、どれだけ学べるか、学ぼうとする姿勢があるかが鍵になる。


先生(Jim Sharpe)はHBSを卒業した後、GEでJack Welchの直属の部下として働き、その後は自分のビジネスを多数持っていた。そのため、ターンアラウンドには相当詳しく、授業中のありとあらゆる場面で、自身の体験談を語ってくれる。授業の運営自体も、今年から始めたlecturerとは思えないほど上手い。かなりお勧め。
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by chocolamint | 2010-10-15 14:33 | HBS

ありがちなHBS生の1週間

月曜日。

論文を読んでいたので月曜日から寝不足。エヴァのサントラを聞きながらテンションをあげて授業に向かう。朝一の授業でコールドコール。これは週の頭から縁起がいい。

火曜日。小雨。

前日4時まで論文を読んでいたので相変わらず眠い。けど今日は航空業界のケースで楽しみ。留学して以来、航空業界に興味津々。チケットの予約などが便利になる一方で、20年前からほとんど進歩のない肝心の空の旅のvalue propositionはどうにかならないものか。

減量中なので夕飯を抜こうと思ってたら友人からディナーのお誘い。「いや減量中」と言うと「じゃーヘルシーな寿司にしよう!」いや、炭水化物カットしたいんだけど。押し問答の末、結局行く事に。食事中、彼女はやたらとSweet!と言っていた。そのサーモンロール甘いんだっけ。スパイシーって書いてあった気がするけど。

水曜日。雨。

相変わらず5時まで論文を読み。けど最近、授業中は余り眠くならない。週の後半は1日3ケース。2年生になるとご飯をゆっくり食べる休み時間も無いので、diet Snappleで済ます。午後のターンアラウンドの授業には日本からのゲスト。そしたらまたコールドコールされ。何も考えてなかった割りに答えられた気がする。

授業が終わる頃には割と強い雨。今日こそ帰って昼寝しようと思ったところ、セクションメイトからチャット。「4時まで暇だからSpanglerで雑談しよう!」んだよ、もう着替えちゃったし雨まで降ってるじゃねーかよ。と思うけど渋々出かける。

彼女はいつもお菓子を食べている。今日もグラノーラバーみたいのを食べていた。彼氏とのいざこざが片付いたようで嬉しそうだった。そういえば彼女も散々Sweeeeeet!!!と言っていた。そのグラノーラバー、砂糖入ってるの?

話してたら頭が痛くなってきた。帰って薬を飲んで寝付く。2時間寝ると元気になったので、またもや朝5時までケース読み。2年生になっても、HBSはつらいなぁ。

木曜日。晴れ。

予定が目白押し。授業後はDeNAの南場社長の講演。RevenueとGross Marginがすごい。そしてマーケティング手法はさすが。「トラフィックは買える」との事。

それからすぐに教授とミーティング。論文の相談。

これでやっと1週間の予定がつつがなく終了。降り続けた雨もやっとやんで暖かくなった。明日からは長い長い4 day weekend。どこに行こう。

明日は心も空も素敵な青。
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by chocolamint | 2010-10-08 10:00 | HBS

debtorを追え。

本日のターンアラウンドの授業は、ゲストスピーカーが来た。

ケースはポラロイドのターンアラウンド。いつもと違っているのは、ポラロイドの社長視点ではなく、ポラロイドのお金を貸している銀行員視点で書かれている事。2000年初頭、デジタルカメラの出現により売上げがガタ落ちのポラロイド。そんなポラロイドにお金を貸すか否か、が論点。

そしてゲストスピーカーは、このケースの銀行員。さっきまで貸し剥がしやってきたんじゃないかという迫力で、ローンがdistressに陥った時の状況を生々しく語ってくれた。

-当時、結局ローンを貸した。理由は5つ。

-1.戦略的なコントロール。だが「このお金はこの用途で使え」と名言する事は禁止されている。そこで、バランスシートを指でなぞる。どの項目を指しているのか、気付かない馬鹿がいないくらいハッキリと。

-2.担保のコントロール。"assets grow legs"会社が危機に陥ると、給料を払ってもらえない社員は、そこらの資産を持ち逃げする。フィルム会社だから、高価な機械がたくさんある。フィルムに使う銀化塩だって、貴金属だ。

-3.フランチャイズの保護。社員が大挙して銀行のCEOの家のすぐ近くの窓口に押しかける。列を成し、1ドルで口座を作る。口座を作り終えると、また列に並びなおし「さっきの1ドル返してくれ」と言う。窓口機能はマヒ。CEOがこの事態に気付くまで32ナノ秒とかからない。そうしたら、担当銀行員のキャリアはお終いだ。

-4.政治的な判断。当時、9/11から1ヶ月と1日しか経っていなかった。そんな状況下で、ポラロイドという大企業を潰せるのか。

-5.最終的には、お金を取り戻せるか否か。私は、顧客企業のためでも、顧客企業の従業員のためでもなく、私の銀行の株主のために働いている。そして、ローンを通す事が株主価値向上につながると判断した。

また、通常のローンオフィサーと、会社がdistressに陥った時のみに登場するワークグループのオフィサーとは全然人種が違うとの事。

-ローンオフィサーにとっての仕事はClientとのRelationshipを築くこと。ワークグループオフィサーには、DebtorとのCaseでしかない。Hush Puppyと言えば、ローンオフィサーは靴か食べ物を思い浮かべる。ワークグループオフィサーは、サイレンサー付きのピストルを思い浮かべる。(アメリカの貸し剥がしの現場はやはり相当Violentなようで、資産を差し押さえて持っていくと、銃を持って追いかけてくるらしい)

-ワークグループのオフィサーは、債務者にとって、プロフェッショナル、パーソナル両面での失敗のリマインダーでしかない。(1人の生徒の前にツカツカと歩いていって)"how does it feel to be incompetent?"

-債務者は猛烈に抵抗する。ある時は「お前の子供が通学で使うバスの時間を教えろ」と言われた。

久しぶりに相当楽しい授業だった。こういう生々しい話は(傍から見てると)わくわくするよね。
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by chocolamint | 2010-09-24 09:42 | HBS

発想の自由度

Games of chance and strategyという授業を受けている。ゲーム理論とか確率の授業で、一応MBAなので、じゃーそれが実世界にどんなインプリケーションがあるか考えましょう、という感じで進む。とは言え、やっぱりゲーム理論&確率だ。

先日は、Ultimatum Game(日本語では「最後通牒ゲーム」と言うそう)を扱った。

ゲームの内容は簡単で、ここに100ドルあり、これをAとBの2人で分割する。分割する金額を決める権利はAにあり、いくらかをBにあげると提示する。(0ドルでも良い)Bはこの金額を見て、受け入れるか拒否するかを決める。Bが受け入れた場合のみ2人は分割後の金額を手に入れる事ができ、Bが拒否すると2人ともお金はもらえない。

実験をすると、7:3より不公平な比率だとBがacceptする事はほとんどなくなるそう。一方、冒頭の金額が100億円とか途方も無い金額だと、いくら比率が悪くて9:1だとしても、10億もらえるなら、まー、受け入れちゃうわな。という事で、絶対額も効いてくる。実際、著しく貧しい国で実験をした例もあるそう。

さて、理論的にはBはたとえ1セントでももらえるなら、効用が正だからacceptするはず。授業のオープニングは「Bはどんな行動を取るの?正しい答えはどこだ?」という所から始まった。日本のギチギチ受験をくぐり抜けた私は「期待値が正だから常にacceptすれば」というクリーンな答えを持って臨む。

ところが授業が始まると
「いや1億円もらえたら相手がいくら持ってこうとacceptするはずだ」
「相手の顔が見えてたら気にくわない」
「そもそも、相手がいくらか持ってく事って分かってるんだっけ?」
「大体、Aが99%をオファーすればいいだろ。1セント以上もらえて嬉しいのはAも同じなんだから」と
みんな言いたい放題。

一体どうなる事かと思いきや、この混沌とした議論の中から、被験者の性差や社会的地位、オファーの絶対額、完全情報か否か、など、実験をする際の重要なエッセンスが浮かび上がってくる。

こういう時に、クリーンでツマラナイ答えしか出せないと弱いなぁ。
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by chocolamint | 2010-09-19 07:44 | HBS


ハーバードビジネススクールMBA、ボストン生活あれこれ


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