カテゴリ:HBS( 48 )

Newport Ball!!!

1年生全体での大きなパーティーがNewportというRhode Island州の田舎町であった。金曜日の授業が終わると参加者(おそらく500人以上)がNewportに車で移動。でかい洋館を貸し切り、飲んで踊る大騒ぎ。街にいくつかあるホテルに分散して泊まり、次の日はセクション毎に観光やワイン畑めぐり。要するに、いつものretreatだ。

私もZipcarを借りてセクションメイトを乗せ、ボストンから2時間離れたNewportを目指した。着いたホテルはマリオット。泊まるのは4人部屋だ。部屋に入るとベッドが2つしか無いけど、どういう事?

そんな事を気にする暇も無く、パーティー用に着替え洋館へ向かう。夕食はビュッフェだが、食事の質はSpangler以下。パスタにマッシュポテトって。洋館内は混みすぎて人との会話もままならず。

いつもと同じ形式の、バー+立食の混沌としたパーティーにうんざりし、早々に帰る。それより、次の日のセクションと過ごすのが楽しみだ!

翌土曜日はワイン畑と洋館巡り。みんな幾分グッタリしてるようだが、気にしない。小雨混じりな上に寒いので、早々に帰りまたホテルで昼寝。夕方はセクションでディナー。

このディナーが素晴らしかった。1年間の思い出がたくさん詰まったプレゼンテーションが披露され、このセクションで過ごすのもあと1ヶ月と思うとセンチメンタルだ。

夜中にディナーが終わり、ボストンに帰る組、車2台で出発。私は飲まなかったけど、もう1台の車のドライバーはワイン飲んでなかったっけ?その車に乗る子(元バンカー)に「あいつワイン飲んでたよ」と言うと、「やめてよ!怖い!乗りたくない!」と既にビクビク。高速で出くわすと、併走してから追い抜いて行くので、私も負けじと、、、いやいや、ビジネスパートナーのFが出発前、"my grandmother told me, drive safe and don't show off"って言ってたっけ。とは言え、相手がノロノロ走ってる気がしたので私が追い抜くと、私の車に乗ってる元バンカーはyay!!!と大騒ぎ。

そんな事をやりながら2時間もあっと言う間。同時にボストンに無事到着。降りるや否や、怖がりな方のバンカーに「よっぽどあんたに電話して、『辞めろ!!』って言おうかと思ったわよ!」と言われ。私の車のバンカーは「あんた達のおかげで2時間楽しかった!!!」と大喜び。

同じバンカーでもrisk appetiteがここまで違うんだなぁ。。。???

夜も遅く、また来週!という事でみんな帰宅。

今回のretreatは後半にかけて盛り上がり、なんというか、久しぶりに、すごく楽しかった気がする。なんだか昔を思い出す。
[PR]
by chocolamint | 2010-04-23 12:47 | HBS

先生は助けすぎ

LCAという授業で、数回続けて発言したので、しばらくいいだろうとノンビリしていた。…要するに、ケースを流し読みした程度で授業に臨んだ。

その授業では、パワポでプレゼンを準備しろというお題が出ていた。90人中、発表するのはせいぜい2~3人。先生も、プレゼンがうまそうなアメリカ人を選んで発表させるに違いない。

眠い目をこすり教室に入ると先生が話しかけてくる。「今日当てるからね!」

おいおい。プレゼンじゃないだろうな。先週もコールドコールされたばかりなのに。幸い、なぜかパワポのスライドは持っていたので慌てて読んでポイントをまとめる。そして始まる授業。

「じゃあ前に出て発表して。」

おっとびっくり。


。。。

HBSの発言重視な制度は有名だ。私も来る前は、この制度のせいで、論点を構築するスキルや、それを人前でスラスラと話すスキルが身につくのだと思っていた。

ところが、そんなマジックは存在しない。HBSを卒業し、ビジネス界で大成功しているアメリカ人の中にすら、「手を挙げて大勢の前で発言するなんて、嫌で仕方なかった」という人がいる始末。要するにこれって、人によって向き不向きがあるスキルなので、HBSで2年間授業に出たくらいで大きく変わる物でもないのだ。きっと。

もちろん、発言できると楽しいので、多少は慣れが出てきたのかもしれぬ。HBSに来てから9ヶ月程経過し、広い意味でのプレゼンスキルは多少マシになったんだろう。ただ、スライドでプレゼンする機会はほとんど無かったので、それがすぐに出来るはずも無く。一方、アメリカ人のプレゼンって、スライドの中身はほどほどに、言いたい事を言う形式なので、授業で発言するのと同じく意見を構築すれば対応できるのかもしれない。


。。。

そんな事を、教室の前に出る3秒間で考えていたりした。

そして容赦なく始まるプレゼン。よせばいいのに、おまけの質疑応答。

終わる、授業。

セクションメートに"good job!"と言われる度にへこみ。。。
[PR]
by chocolamint | 2010-04-19 14:13 | HBS

spring break終わり

Spring breakは西海岸に行ってきた。その話はまた今度。

2学期もあと半分。この時期になると、発言点の中間のフィードバックがある。学生はこの評価を目安に、後半も頑張ったり手を抜いたりする。

フィードバックは多くの場合、教授からのレターになっている。多くの場合、2枚程の長い文面で色々と書いてあるが、結局の所どの教授も
●評価は上中下に分けた。下はもっと発言しろ。
●まだ半分以上授業が残っている。中間フィードバックと最終的な成績との相関は低いから気にせず頑張れ。
●セクションは全体的によく頑張っている。このセクションを持てて光栄だ。
と、テンプレのように同じ事が書いてある。

今の所、予想通りの結果が返ってきている。1学期の結果を受けて気楽になったものの、評価はどうしても気になるので、後半はもう少しケースに集中しようかな・・・


さて、そんな矢先、セクションメイトのFから変な問い合わせが。
F:「こんな商品を日本から仕入れて売りたいんだけど、手伝って!」
私「こんなもん、店頭で買えばいいんじゃないの?」
F:「大量に安く欲しいのよ!製造業者を聞いてみてよ!コミッションあげるから!」
私「はいはい。」

てな感じで、HBS生らしく、起業をする事になった。私もFもエンジニアの割りに、小売に挑戦なので土地勘が無いけど、パワフルなFは既にマーケティングまで考えてる様子。私は私で、早速日本に電話してみたら、サックリと断られたので、次の手を思案中。
[PR]
by chocolamint | 2010-03-24 14:44 | HBS

2学期も半ば終わり

2学期も半分ほどが過ぎてしまった。早いなぁ。

ここ3週間ほど、金曜日がオフの週が続いている。HBSは通常、月~金まで授業がギッシリなので一日休みがあるとかなり楽。のはずなのだが、休む代わりに3ケースの日が連続してて勉強はきつい。

HBSの先輩達は様々な「発言ストラテジー」を駆使してたように思う。軸を切り分け「前職の経験を生かす」「知識を生かす」「ファクトで勝負」みたいな奴だ。

最近やっと、分析や発言に慣れてきたので、振り返ってみる。


◆disagreeしやすい
ケースメソッドでは、とにかく色んな視点を搾り出すため、"I disagree"と言う事が求められている。

そのせいもあり、反対の立場を取る発言が非常にしやすい。事前に準備した分析でなくても、同級生の発言に「それは違うんじゃないか」と思った瞬間に手を挙げる。すると、教授も「お、こいつ何か思いついたな」と察知するので当たりやすかったりもする。


◆分析をギッチリやる
HBSの授業の難しい所は、ディスカッションがどこに行くか、生徒は事前には分からない事だ。教授が計画に基づいて「じゃあこの商品のコスト構造を考えてみよう」とか言うが、アサインメントには無いので、「そんなのやってないよ」となる。ところが、生徒が90人もいると、細かい数字を引っ張りだして分析してる奴が必ずいるのだ。

逆に自分の分析が当たると非常に気持ち良い。先日のアントレでは、たまたま分析しまくった箇所をコールドコールされた。コールドコールは授業中で唯一のオープンクエスチョンなので、自分の分析を端から端まで述べる事ができる。一日前のアントレの授業で、非常に良い発言の機会を逃し悔しかったのだが、それも挽回。これがあるからケースは楽しい。


◆知識、事実はやっぱり重要
1年生もこの時期になると、単なるファクトを並べる発言はほとんど出てこない。みんな、必ず「だから何?」という仮説やアクションを考えて発言しているように見える。

一方で、知識は使いようだ。ケースについての予備知識が豊富だと、授業中のどこででも発言できる。極論を言うと、本当にそのトピックについて造詣が深い人ならばケースを読まなくても済む。そういう時は、一番質の高い発言はどこで出来るか、授業中ずっと狙う事になる。

有り勝ちなのは、歴史的な背景、当事者の感情、専門的な知識など、ケース外のファクトについて質問が出た際に「実はね、」という感じなのだが、発言する側からするとファクトだけ並べるのはつまらない。より付加価値が高いのは、ケース内の点在するファクトを線でつなげるように、背景を散りばめる事だ。ケースって、結局は状況の要約なので、状況の描写がフラットな事が多い。そこで、当事者の視点を持ち込んで、同級生に状況を理解してもらう。


◆裏ワザあれこれ・・・
キッチリ分析して、質の高い発言をした時は楽しいのだが、現実問題としてツマラナイ発言で稼がなければならない時もある。それこそ「はい先生!税率は35%です!」みたいな。

また、どうしてもケースまで手が回らない日もあり、休み時間に2ページだけ読んで授業に臨むはめになる事も。

というわけで最小限の努力で発言をねじ込むワザも色々あるということで。

・授業の流れを予想
中国での起業のケースなら、授業の80%は起業の中身の話、20%は中国での規制の話になるだろうと予想がつく。みんなが注目するのは起業の中身なので、じゃあ自分は規制の部分について少し調べておく。余り手が挙がらないので、当たりやすい。

・慌てて読む
スペインの不況の原因が3つある時、その3つを順番に掘り下げていく事になる。みんなが1つ目を議論している時に、2つ目をまとめ、話が移った際にすかさず手を挙げる。15ページあるケースのたった2行を読む事で発言できたりする…

・みんなが手を挙げてない時に挙げる
生徒が挙げた論点を教授が黒板に書き出して行くのだが、意外と「このファクトがすっぽり抜けてる」という事がある。「ボードゲーム業界は値段にキャップがある」「イスラエルの起業は軍事産業によって支えられている」レベルの、ケース内の何気ない一行だ。先生が「何か忘れてない?」と言うが、誰も手を挙げない事が多いので、(運良く覚えていれば)発言はいただき。

・席の位置は重要
2学期の私の席の位置、非常に当たりやすい。すごい良い発言が思いついて、必死で手を挙げるのに、まるで当たらない、って事が全くない。1学期とは大違いだ。残念ながら、みんな公平には当たらないのが実情。

・感想は述べるな!
ビデオを見て、感想をどうぞ、という事がある。先日は、シルクドソレイユの映像を15分も見て、「どう思った?」という議論になった。こんなフワフワした質問だとみんな好き放題言ってる。「動物愛護の観点から見て、トラを使ってないから良いと思います」みたいな。こんな時は90人中、70人くらいが手を挙げてるし、ろくな発言が出ないので静観するか、議論の焦点を絞るべし。

・緩急をつけろ!
私の場合、今学期の最初の数週間は発言が低調だったので、そこで急に手を挙げるようになると、当たりやすかった気がする。余り発言回数が少なくならない程度に、緩急をつけるのもいいかもしれない。


。。。

てな感じで、生徒はあれこれと工夫したり苦労したりしながら授業に臨んでいる。もっとも、1学期と比べると発言に対するプレッシャー、というより発言できない事に対するプレッシャーは、全く無くなったと言って良い。HBSの生徒に共通する悩みは「発言しないと落第するから、いつも発言を狙ってナーバスにならないといけない。が、発言をねじ込む事ばかりに気を配っていると授業の中身がなかなか頭に入らない。」けど最近はそんな事も無くなった気がする。

また、教授によって採点、当て方、プッシュバックの強さなど、てんでバラバラだ。こうやって書いてる程、「発言の仕方」をアレコレ考えているわけではなく、ディスカッションなので、結局は即興で反応してる部分が多い。で、即興の中身が上記のような体系になってるというわけだ。

明日の授業が終わるとspring break!
休み明けからは、遅れがちだった授業でキャッチアップしていかなきゃなぁ。
[PR]
by chocolamint | 2010-03-11 10:53 | HBS

沈没する日本(企業)とMBA

戦友が書いているように、HBSではキャンパスビジットや受験相談を大歓迎中だ。特にインタビュー対策は、HBSのインタビューが特殊かつ(振り返ってみれば)楽しい経験だった事もあって、みんなとても親身になって相談してくれる。

一方、日本人合格者の増加については、もちろん仲間が増えれば嬉しいのだが、在校生に出来る事があるかと言うと、やや疑問である。


◆「プレセンス」って何?
MBAは、日本のMBA受験界で植えつけらるイメージ程、国別対抗戦ではない。

以前も書いたように、70年代は、それはそれは日本が話題の中心だった。けどそれは、マクロ経済の授業の話。マクロ経済は1年で取る10個の科目の1つにしか過ぎない。アメリカのMBAは所詮、アメリカの学校なので話題もアメリカ中心だ。マーケティングみたいなふわふわした科目は特に、アメリカ企業が大部分で、生徒(の大半を占めるアメリカ人)がイメージしやすいようにできている。留学生の大部分を占めるインドや中国の学生を見てみれば分かりやすい。いくら経済が上り調子とは言え、彼らが「インドではこうなんだ!」みたいなスタンスで喋る事は1度しか見た事が無い。(そのたった1度は、インドの消費財メーカーのケースだった)授業を半年受けた後で思う事は、そんな視点は求められていない。

もちろん、アドミッションは将来大物になりそうな受験生を選びたいので、元気な国から取りたいのだろうが、それなら絶対日本では無い。ただ、そういう大きい話をする以前に、日本のMBA受験市場をみると面白い事が分かる。


◆受験生が減っている。
ここ10年程、日本人のMBA受験生が減っているのだ。アドミッションの話によると、日本人の出願者が少ないので取りようが無いとの事。この手の話は、私たちがいくら頑張って「日本すごいでしょ!日本人もっと取ってよ!」と言っても仕方がない。

実際、GMATの出願者を比較してみると、(01-06とか04-09)日本人は半減している。インドや中国は倍増してるのに。

どうして?


◆企業は派遣したがらない。
コロンビアMBAのnoritayaさんのブログが衝撃的。所詮日本企業にとって、MBAの価値なんて「語学留学」程度の物。私も、社費留学から帰ってきたMBAホルダーに聞くと、「1か月くらい経ったけど、仕事が決まって無くて毎日暇」との事。3人くらい、同じような状況だった。

日本の会社は、留学の期待効果がハッキリしていないようだ。新入社員向けの宣伝効果くらいの位置づけかもしれない。私の場合も、元の会社に戻ったとしたら、同じ役職と給料で、似たような仕事に就いていたはず。

80年代の社費ブームが終わった今、社費留学生は少ない、私費留学生(中途入社予備軍)は日本企業に嫌われる、とあってはいよいよ留学の意味が無い。


◆需給バランスが保たれている。
一方、MBA生向けのキャリアパスが存在する外資系企業に就職するのが現実解だとすると、その枠は現状大まかに言って埋っている。年にも依るが、需給は大体均衡していて、MBA卒業生が売り手市場というわけではない。

そうすると、就職のしやすさ、卒業後の給料、機会損失や費用を加味して、「留学やーめた」となるのも仕方あるまい。


◆じゃあ受ければ受かるんじゃない!?
予備校の話によると、日本人の合格率はやや高めな様子。日本人は情報収集力が高いのと、それによってプロセスの共有ができてるのと、リスク回避型なので、受かりやすい人しか受けない傾向があると思うけど。

それにしても、トップ校に合格できる優秀な人は、実際のMBA生の数倍はいるので、単にMBAを取るという目的だけ考えれば、いくらでも増えると思う。


◆結論
というわけで、どちらかと言うとバブル期あたりの社費ブームによる日本人留学生の増加が異常値だっただけで、就職市場を見ると現状の留学生数が妥当って事だ。

MBAを必須にしろとは思わないけど、マネジメント教育は必須だと思う。勉強すると、その知識が無かった頃を思い出してぞっとする。会計を知らないマネージャーが予算を管理してるのって、どうなの?大昔の体質から脱却できない日本企業達がボコボコ潰れた後の社会は、MBA生みたいなアウトサイダーにも生きやすい社会であるといいのだけど。
[PR]
by chocolamint | 2010-02-28 06:52 | HBS

Miracle years

BGIE(マクロ経済)の授業、先週は水・木・金と3連続。しかも全部日本のケースなので日本人学生は戦々恐々。みんなで手分けして調べ物をし、お互いにブリーフィングをし合って授業に望んだ。

水曜日は54年~71年の高度経済成長
木曜日はバブル期以降の金融政策
金曜日はバブル期以降の財政政策
について。

BGIEの長いケースを読むのは苦痛だけど、優秀な同級生と作業できるのはとても有難いし楽しかった。ちょうどマクロ経済が自分の中でブームだったので、非常に勉強になった。


一方、少なくともMBAにおいて、いわゆる「日本のプレセンスが低下してる」のも実感する。

BGIEという授業ができた70年代当時は、日本に関するケースが20個近くあったらしい。コマ数が今と一緒だとすると、2/3が日本のケースだ。日本の奇跡をみんなで学ぼう、というのがコースの趣旨だった。それが今はたったの3個にまで減った。

日本が絶好調だった90年代頭までは、日本企業が派遣で大量に送り込んでいたそうだ。今となっては、見る影も無い。MIT SloanのLilacさんが仰るようにCorporate Japanという意味での日本の価値はほとんど無い。(だからMBAの受験のインタビューで、「日本人学生に求めるものは何ですか」なんて質問はしてはいけない)もちろん個人戦な分、私の周囲にいる日本人留学生はズバ抜けて優秀だしアメリカ人にも引けを取らない。会社の名前のおかげで入学し、ろくに発言せずに2年間終わる、みたいなバブル期によくあった光景は絶対に見られない。


。。。

80年代にアメリカにいたおかげで(?)どうも私は、日本に対する見方がシニカル過ぎる気がする。少なくとも、小学生だった私の目に映ったのは、世界中から嫌われてる日本だった。早く日本に帰りたくて仕方が無かった一方で、どうしても「日本が好きです」なんて言う気にはなれなかった。

そんなだから、プレセンスが下がった最近の風潮は非常にやりやすい。日本だからどうという事も無いし、○○株式会社に勤めていました、と同じようにバックグラウンドの1つとして捉えれば良い。私は二重国籍なので、そこらへんは身軽(なつもり)なのだ。日本人は驚くほど海外に出たがらないので、「日本語は世界一難しいんだ!」みたいな日本万歳論が横行するけど、アメリカに来てみて客観的に見れたときに、そこまで肩肘張らなくても良いんだと気付いただけでも価値がある気がする。


。。。

それでも、私が20年前にアメリカから見た日本は、道路は綺麗だし、物に溢れているし、食べ物はおいしいし、物質的には素晴らしい国だった。多分それは今でも同じだ。アメリカ人の同級生は「日本を観光してアメリカに帰るとき、オヘア空港に着いて愕然とした。一体どこのthird countryに来ちまったんだ!ってね」と言っていた。貨物の運搬車の綺麗さ、人の歩き方、そういう細かい所で、日本とアメリカには雲泥の差があるのだ。

そういう意味で、MBAホルダーがよく「日本の現状はまずい、日本を何とかしたい」というのも理解できる気がする。多少オーバーサービスで物価高だが、物質面では非常に暮らしやすいのだ。この点は、いつでもcapitalizeできると思う。

あ、あと、次に日本が回復する時が来るとするなら、せめて人々の生き方はは変えて欲しいと願う。経済は発展したのに、人々が幸せになったのか、疑問なのだ。若者は無駄に忙しくて、うつ病になって自殺者が増える、ってのは高度経済成長時代からあった話だ。家庭内に会話が少なく、熟年になってようやく愛想をつかされて離婚するというステレオタイプは、経済成長の副産物だ。色んな国の友人のホームパーティーに呼ばれたけど、彼らは家族とか友人とのつながりを非常に大事にする。「日本ではどんなパーティーをするの?」と聞かれた時に「日本ではね、家庭内の会話は乏しいんだ。学校でも、子供同士が仲良くても、親同士はメンツがあったりして張り合ってるからみんなでパーティーする事なんて無いんだよ」と答えなくてはいけないのは、人として非常に恥ずかしい。会話もろくにしてはいけない軍隊式の教育で従順な兵隊を育てて機械のように経済だけ成長させても日本人は幸せにならない。そういう事をしてると、私みたいな「個人戦でがんばります」という若者が増えるだけだ。


BGIEの3連続ケースが終わり、学校は1週間休み!予定は無しだけど。。。
[PR]
by chocolamint | 2010-02-15 01:17 | HBS

2学期が、始まる

HBSでは1学期が一番大変だと言ったのは誰ぞや。

私は、1学期の成績を見て多少安心したのと、アメリカ人達は就職活動で忙しいから2学期は手を抜くんだろうと思っていたので、いくぶんのんびりした心持ちで授業に臨んだ。

しかしここはHBSだった。のんびりとはほど遠い。ケースは長いし、余分なリーディングの教材が多いし、科目も難しくなっている。意図的な配置なのか、教授達は概してベテラン度合いが高く、生徒が気の抜けた発言をした際のプッシュバックがきつい。1週間目が終わる頃にはほうほうの体であった。

いまいちペースを掴めずにいた2週間目、劇的な変化が訪れる。3回もコールドコールされたのだ。このショック療法で何となく発言のペースも戻しかけてきた。さすがに余りに当てられるので、3回目はみんなに笑われた。

さて、今学期の科目は以下の5個。

アントレプレナー:起業の授業。Zipcarもあるよ。1年目の必修で起業論があるのは、HBSだけらしい?
ストラテジー:有名な5forces等を習う授業。フィーリングで発言しやすい。
ファイナンス2:1学期の続き。今学期ではデット、税金、デリバティブ、などを扱う。
LCA:Leadership and Corporate Accountability。法律用語が多く、難解。
BGIE:マクロ経済。これも専門外にとっては難解。けど、個人的には一番の注目授業。


来週のBGIEは3本連続日本のケース!!!まずい!!!しかしBGIEは今日コールドコールされた。先生、どうするつもりなんだろ。
[PR]
by chocolamint | 2010-02-05 03:55 | HBS

The Manager as Integrator

2学期が始まる前に、TMIという4日間のシミュレーションが行われた。CAPSIMという会社が提供しているオンラインシミュレーションを使って、マネージャー体験をしようという物。

8人が1つの会社を作り、6つの会社がとある業界に放り込まれる。スタート時点での条件は資金、工場など、6社とも完全に一緒。ここから1年1年、戦略に基づいた実行計画を立て、他社の様子を伺いながら業界1位のMarketCapとROAを目指す。マネジメントとしていじれるレバーは意外と少ない。新製品のポジショニング、各製品の生産数、マーケティングの予算くらいな物だ。しかも会社は小回りが効かないようで、1月1日に数字を決めると、結果が分かるのも次に予算をいじれるのも、1年後だ。シミュレーションは6年分行われるので、数字を入力する機会は6回だけ。で、総合的に成績が良かったセクションはディナーに招待されるというオマケ付き。

ここまでならただのオンラインゲームなのだが、そこはHBS、最後にPEファンドに対するプレゼン演習付き。6年間育ててきた会社をPEにピッチしろという。PEのパートナー(ほとんどHBS卒)がぞろぞろHBSにやってきて、1社ずつプレゼンをする。ここでの出来も総合成績に加算される。教授からは「彼らは非常に忙しい時間を割いてやってきている。プレゼン資料のアニメーションや挿絵は、弱いロジックや悪い数字を隠すためのまやかしだと彼らは考えている。端的に簡潔にポイントを述べるように!」との注意。

さて、私のチームは、非常にうまく行ってファイナンシャルの数字もよかったのに、PEには気に入られなかったようで業界で2位。セクションも、10セクション中3位。。。残念。


発見を箇条書きに。

・シェアを維持するのはかなり厳しい。毎年マーケティングに相当なお金をかけなければならない。どうしてもコカコーラが頭に浮かんだのでインド人のチームメイトに「これって現実的なの?コカコーラがマーケティングすっぱりやめたら、シェアががた落ちするのかな?」と聞いてみたら「多分しないけど、それは価格戦争が起きない事が前提だよ。インドではペプシが10セントコーラを売り出して、両社ともエライ目にあったよ。」との事。

・学年で900人いるので、上記の業界が20個あった。業界同士は完全に独立してて、影響を及ぼしあわない。全て条件は同じな、パラレルワールド。のはずなのに、業界内の6社が全て儲かってる業界もあれば、全て大赤字な業界もある。心理戦?一社が価格を大幅に下げてシェアを獲得すると、慌てて反応してしまいがち。

・将棋が「二人零和有限確定完全情報ゲーム」だとすると、会社経営は「n人非零和無限非確定不完全情報ゲーム」だ。まるで逆。というわけで、不確定な要素があるまま決断せざるを得ない。(製品への愛着から来る「次期はシェア5%増いけるっしょ!」だったり)完全な情報を待って決断してたら、それは最早ただの合理的な選択だから誰でもできる。

・誰だったか、「上司の上司の視点に立って考えよう」と言われた事がある。(経験してみなきゃ無理な話と思うけど)多分、会社のマネジメントの意図を理解して日々の業務にあたれとかいう意味と思うけど、これが難しい。私のチームはうまく機能したけど、チームによっては生産とマーケティングがケンカして収集つかなくなる事があるらしい。かく言う私も、会社の方針とバランスを取るように心がけたけど、自分が関わっていた製品に固執しすぎた気もする。8人のチームでこれなんだから、大きな会社だとコントロールが効かないのも頷ける。この授業、成績がつくとは言え、セクション毎の順位を決めるための物で、MBAでの成績として記録に残る物ではない。その程度のインセンティブでもサイロができるんだから、成績でボーナスが決まるとなれば死活問題だ。


ところで、こういうイベントをやる際の、HBSのロジスティックスは大した物だと思う。900人の生徒を、寸分狂わずチームに振り分け全てのセクションと対決するように業界が組まれるし、体育館にはスタディルームから溢れた400人分のテーブルと電源が配置されるし、900人が一斉に移動する事を考慮したタイムテーブルになってるし、とてもアメリカ人の仕業とは思えない。

TMIが終わると、いよいよ本当に2学期。月曜日は早速3ケース。その前に、マクロ経済の教科書を読まなければならないらしく。。。
[PR]
by chocolamint | 2010-01-23 12:13 | HBS

成績が、発表された。。。

HBS生に取って、1年の2つの学期の成績はとても気になる所。特に1学期目は、自分のポジションを測りかねるため、不安で仕方ない。何せ、余りに成績が悪いと、2年に進級できなくなるのだから。

発表日にドキドキしながら待っていると、学級委員長からの"Grades are up!"(成績が公開されたよ!)というメールがあった。「これだけは覚えておいて。成績なんて、私達が何を学んだのかとは無関係だという事を。」という有難いお言葉とともに。

さて、成績は、、、一安心。後期も同じ調子で発言をしていきたい。


一安心した所で、2学期用のケースが配布された。ああ重い。あ、月曜日までに教科書も読まなければ。。。長い冬休みを終え、徐々に学校に戻ってきた実感が。。。
[PR]
by chocolamint | 2010-01-20 04:24 | HBS

ファイナル終わり!

期末試験がやっと終わった!

さてと、その他の授業の感想など。


◆LEAD

Leadership and Organizational behaviorの授業。

TOMでトヨタのケースをやると良く分かるのだが、組織内の人々の思想とかカルチャーは商品に如実に現れる。成果が出ないから徹夜で追いつかせようとするのはその場しのぎに過ぎず、組織の体制や評価方法を変えて、維持可能な平衡状態を作る事が重要という事。表向きは「成果主義です」と言っておきながら、内実は年功序列がまかり通っているようなダブルスタンダードな会社に未来は無いってこった。

じゃあ、こういう変化を起こせる人は誰なんだろうか?現場の人間には裁量やコネクションが無い。マネージャーレベルでも多分無い。社長はたぶんやる気が無い。そもそも、変化したがってないのかもしれない。

組織内の色んな疑問が、実は相当分かりやすいマネジメント上の課題である事に気付き、勉強になったのと、そんな分かりやすい課題を放置してあるマネジメントが頭に来るのと。


LEADの後半は、キャリア形成について。「ワークライフバランス」と騒がれるのは、多分ただの流行だ。
1.給料が高くて忙しくてHBS卒業生が誰でも知ってるup or outな仕事
2.給料がさほど高くなくてその分多少暇でその代わりマイナーだけど楽しい職場
この選択があった時に、お金とか知名度とか勘案した上で2.を選べる人がどれだけいるか。

ぐうたらが好きな私から見ると、これはただの選択の問題ではない。特にアメリカ人の多くのHBSに来るようなやつは非常に優秀で選択する事も無かったのではないかと思う。努力する事も織り込み済みで、普通にやってればどこまでも上に行ってしまうので、最早どこで降りるかが問題だ。まーそれでも数年必死で働くのも良い気がするがどうか。


◆MKT

マーケティング。フィーリング。いや、そんな事はないはずだ。

しかしこの授業は、教える人の巧拙によって理解度が変わる気がする。PreMBA中の教授は非常にうまかったのだが、本学期の教授はとにかく生徒に喋り倒させるので、いまいち掴み所が分からず。「テレビでコマーシャルをしろ!」「いや、ただでサンプルを配ったらどうだ!」「それよりコストをカットしろ!」「そんな事したらブランドイメージが傷つくだろ!」と、みんな言いたい放題。

教授はメディアが大好きで、授業でも駆使しまくり。まず、授業の3分前はYouTubeで今日のお気に入り曲から始まる。曲が止まると、席につけの合図。ジュースやスターバックスの授業ではみんなに商品を配る。シャワーヘッドの回では、シャワーヘッドがいかに使いにくいかについて熱弁するコメディアンのビデオを流す。セールスフォースの回では、なぜか生徒みんなを立たせ「営業のやる気をmaximizeする歌」を歌わせる。おかげで色んな商品についてはやたらと詳しくなった。営業の歌は未だに耳から離れず、口ずさんでしまう。


以上の5科目で1学期は終わり。

オフ期間のJanuary TermはLBOのモデリングという、とっても面白そうな授業を取る事にした。うーん。。。
[PR]
by chocolamint | 2009-12-22 06:25 | HBS


ハーバードビジネススクールMBA、ボストン生活あれこれ


by chocolamint

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
HBS
Life in Boston
Cats (nekoz)
旅行
未分類

以前の記事

2011年 10月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月

お気に入りブログ

最新のトラックバック

検索

人気ジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧