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The Manager as Integrator

2学期が始まる前に、TMIという4日間のシミュレーションが行われた。CAPSIMという会社が提供しているオンラインシミュレーションを使って、マネージャー体験をしようという物。

8人が1つの会社を作り、6つの会社がとある業界に放り込まれる。スタート時点での条件は資金、工場など、6社とも完全に一緒。ここから1年1年、戦略に基づいた実行計画を立て、他社の様子を伺いながら業界1位のMarketCapとROAを目指す。マネジメントとしていじれるレバーは意外と少ない。新製品のポジショニング、各製品の生産数、マーケティングの予算くらいな物だ。しかも会社は小回りが効かないようで、1月1日に数字を決めると、結果が分かるのも次に予算をいじれるのも、1年後だ。シミュレーションは6年分行われるので、数字を入力する機会は6回だけ。で、総合的に成績が良かったセクションはディナーに招待されるというオマケ付き。

ここまでならただのオンラインゲームなのだが、そこはHBS、最後にPEファンドに対するプレゼン演習付き。6年間育ててきた会社をPEにピッチしろという。PEのパートナー(ほとんどHBS卒)がぞろぞろHBSにやってきて、1社ずつプレゼンをする。ここでの出来も総合成績に加算される。教授からは「彼らは非常に忙しい時間を割いてやってきている。プレゼン資料のアニメーションや挿絵は、弱いロジックや悪い数字を隠すためのまやかしだと彼らは考えている。端的に簡潔にポイントを述べるように!」との注意。

さて、私のチームは、非常にうまく行ってファイナンシャルの数字もよかったのに、PEには気に入られなかったようで業界で2位。セクションも、10セクション中3位。。。残念。


発見を箇条書きに。

・シェアを維持するのはかなり厳しい。毎年マーケティングに相当なお金をかけなければならない。どうしてもコカコーラが頭に浮かんだのでインド人のチームメイトに「これって現実的なの?コカコーラがマーケティングすっぱりやめたら、シェアががた落ちするのかな?」と聞いてみたら「多分しないけど、それは価格戦争が起きない事が前提だよ。インドではペプシが10セントコーラを売り出して、両社ともエライ目にあったよ。」との事。

・学年で900人いるので、上記の業界が20個あった。業界同士は完全に独立してて、影響を及ぼしあわない。全て条件は同じな、パラレルワールド。のはずなのに、業界内の6社が全て儲かってる業界もあれば、全て大赤字な業界もある。心理戦?一社が価格を大幅に下げてシェアを獲得すると、慌てて反応してしまいがち。

・将棋が「二人零和有限確定完全情報ゲーム」だとすると、会社経営は「n人非零和無限非確定不完全情報ゲーム」だ。まるで逆。というわけで、不確定な要素があるまま決断せざるを得ない。(製品への愛着から来る「次期はシェア5%増いけるっしょ!」だったり)完全な情報を待って決断してたら、それは最早ただの合理的な選択だから誰でもできる。

・誰だったか、「上司の上司の視点に立って考えよう」と言われた事がある。(経験してみなきゃ無理な話と思うけど)多分、会社のマネジメントの意図を理解して日々の業務にあたれとかいう意味と思うけど、これが難しい。私のチームはうまく機能したけど、チームによっては生産とマーケティングがケンカして収集つかなくなる事があるらしい。かく言う私も、会社の方針とバランスを取るように心がけたけど、自分が関わっていた製品に固執しすぎた気もする。8人のチームでこれなんだから、大きな会社だとコントロールが効かないのも頷ける。この授業、成績がつくとは言え、セクション毎の順位を決めるための物で、MBAでの成績として記録に残る物ではない。その程度のインセンティブでもサイロができるんだから、成績でボーナスが決まるとなれば死活問題だ。


ところで、こういうイベントをやる際の、HBSのロジスティックスは大した物だと思う。900人の生徒を、寸分狂わずチームに振り分け全てのセクションと対決するように業界が組まれるし、体育館にはスタディルームから溢れた400人分のテーブルと電源が配置されるし、900人が一斉に移動する事を考慮したタイムテーブルになってるし、とてもアメリカ人の仕業とは思えない。

TMIが終わると、いよいよ本当に2学期。月曜日は早速3ケース。その前に、マクロ経済の教科書を読まなければならないらしく。。。
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by chocolamint | 2010-01-23 12:13 | HBS

成績が、発表された。。。

HBS生に取って、1年の2つの学期の成績はとても気になる所。特に1学期目は、自分のポジションを測りかねるため、不安で仕方ない。何せ、余りに成績が悪いと、2年に進級できなくなるのだから。

発表日にドキドキしながら待っていると、学級委員長からの"Grades are up!"(成績が公開されたよ!)というメールがあった。「これだけは覚えておいて。成績なんて、私達が何を学んだのかとは無関係だという事を。」という有難いお言葉とともに。

さて、成績は、、、一安心。後期も同じ調子で発言をしていきたい。


一安心した所で、2学期用のケースが配布された。ああ重い。あ、月曜日までに教科書も読まなければ。。。長い冬休みを終え、徐々に学校に戻ってきた実感が。。。
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by chocolamint | 2010-01-20 04:24 | HBS

上海浪漫

冬休みの終わりに、ブーミングエコノミーを視察するため上海にやってきた。

飛行機が上海に近付くと、なんだか煙たい。空にはずーっともやがかかっている感じだ。スモッグだろうか。ブーミングエコノミーの工場はフル稼働中のようだ。


◆ゴールドソーサーの街
上海の街は夜遅くまで活気がある。電飾がカラフルで、FF7のゴールドソーサーか蜜蜂の館みたいな感じだ。モダンでパワフルである。

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パワフルついでに、タクシーの運転は滅茶苦茶だ。よくあれで事故が起きないものだ。路線変更の頻度が日本の10倍くらいで、タイミングも際どい。おーおそろしい。

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上海のご飯は、安くてうまい。中国式の鍋、天心、中華料理を食べたが1人あたりせいぜい4000円。日本でディナーすると、倍はかかる。ビールは特に安かった気がする。

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◆DVD、ファブリックマーケット
上海に来たからには、経済の闇にも光を当てなければ。というわけで、ファブリックマーケットとDVDショップに行ってきた。

ファブリックマーケットは、要するに仕立て屋さん。商品の見本と布がいっぱい置いてあるので、好きな服の形と生地を選ぶと、1万円くらいで作ってくれる。今の時期だと、各種コートが並んでいる。何がブラックかと言うと、見本のコートは全て有名デザイナーのパクリなのだ。店員は平気で「アルマーニスタイルのコートですよ」と言ってくる。日本のレプリカジーンズメーカーのように「某社の赤タブをリスペクト」みたいなコソコソ感が無い。気になったのは、お店が100件も入っていて、どこも同じようなアルマーニ型のコートを売っているのだが、店によって形がずいぶんと異なる事だ。どうせパクリなんだから統一すればいいのに。

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お次はDVDショップ。主に洋画のDVDが売っている。最近公開されたはずのアバターもある。日本のテレビドラマも人気らしく、古畑任三郎や白い巨塔がある。店員に依ると、物によって映画館での盗撮、市販品のコピー等、品質がまちまちなので要注意とのこと。1枚100円くらい。ただし、盤面の品質はかなり悪い。

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(上海のブティック街)


◆ファミリーマート
上海には全家(ファミリーマート)が進出している。もちろんローカライゼーションも忘れておらず、写真のような卵を店で売るので、すごい匂いである。

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それから、店に入った時のあのチャイム音も日本と一緒!・・・と思いきや、1小節短い!日本のチャイムを8小節とすると、5小節目が省かれている。なんで?


◆ワイドなインカムレンジ
ファミリーマートなんかに行くとよく分かるのだが、物の値段の幅がやたらと広い。例えばミネラルウォーター、ボルビックのように日本やアメリカでも見るブランドは100円程度。これが、地元メーカーのブランドだと20円ほどだ。

他にも、ホテル近くの壁の中(?)で営業している雑貨屋さんではジーンズの裾上げをしてくれるらしいが、なんと3本で100円。

かと思えばスターバックスのコーヒーは日本と余り変わらないし、近所にランボルギーニのショールームがあったりして、所得の幅がものすごく広い事を伺わせる。


◆車
上海に着いて最初に目にとまったのはランボルギーニのショールーム。結構汚い界隈にあったので感動したのだが、フェラーリがなかなか見つからない。

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それがなんと、66何とかという超高級ショッピングモールの中に、599と、もう1台何かが展示してあった。599、中国ではしっかりとGTBフィオラノという名前がついている。いいなー。日本では商標の関係でGTBもフィオラノも使えないのだ。

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ちなみにこのショッピングモール、ルイヴィトンやシャネルなど、高級ブランドだけが集まった、超広々としたモール。日本でも、ここまでハイエンドだけを集めたモールは無いのではないか。ルイヴィトンなら路面店かデパートというイメージだし。


◆価格差別
マーケティングの授業を受けてから、大好きな単語になってしまった"price descrimination"。アメリカ、日本、上海でプラダのスニーカーを調べてみて、実感したのである。

ナイロン製のとてもベーシックなモデル、アメリカでは$360、日本では49,000円、上海では、4300元くらい、6万円相当だ。もはや日本は、金持ちにあふれた国とは見なされなくなってしまった。

中国の金持ちが大挙して日本にブランド品を買い込みに来るのも、十分ペイするというわけだ。


◆Google Maps
上海に来るとタクシーが非常に安いので、市内の移動は全てタクシーだ。1回せいぜい20元、270円程度。複数人で乗れば電車並みの安さ。

で、どこを走ってるのか皆目見当がつかないので、Google Mapsで調べてみる事にした。ところが様子がおかしい。「地図」表示と「航空写真」表示が、全くもってマッチしないのだ。

ところが、ホテルのロビーのパソコンに表示されていた中国版のGoogle Maps(ditu.google.cn;dituは中国語で「地図」のこと)を使うと、ちゃんと表示される。

これ以外にも、日本のサイトを見てたら各種jpgがほとんど表示されないなど、ちょっとインターネットの挙動がおかしくて使いにくいなーと思っていた。

ボストンに戻った矢先、Googleが中国撤退を表明したという事で、今もっともホットな分野である。

(メモ:1元=13.5円くらいで換算)
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by chocolamint | 2010-01-20 03:43 | 旅行

ねこずに会う

冬休みは実家に帰り、ねこずに会ってきた。

帰国途中、なぜかダラスで一泊せねばならず、初めてテキサスに行くも寝るだけなので観光も食事もできず。それでもやっと日本に到着。

ちょこらはずっと私の後をついて歩いていた。
やや体重が重くなったよう。
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みんと。相変わらず一人で勝手に寝ている。
まったくもって抱っこされない。
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元気なようで一安心。


さて、日本に戻るとご飯が上手いとかサービスに感動するとか言うので楽しみにしていた。ところが半年程度しか経っていないので、特に感動は無く。建物がやたら密集しており、ビルの真裏に停めてある軽トラックは何かの冗談かと思うくらいで、久しぶりに食べたラーメンはいつもの味だった。


冬休みの後半は最新の経済状況を視察するため、上海へ向かう。。。
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by chocolamint | 2010-01-13 22:58 | Cats (nekoz)


ハーバードビジネススクールMBA、ボストン生活あれこれ


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